ダイエットがうまくいく人と、
うまくいかない人の違いは何でしょうか?
意志の強さでしょうか。
根性でしょうか。
気合でしょうか。
どれも違います。
本当に違いを作っていたのは——
「脳がどのモードで動いているか」
ただそれだけでした。
私は20kg減のプロセスの中で、
毎日の行動の裏に「痩せる脳」と「太る脳」があることに気づきました。
■ 太る脳:反応で動き、衝動に流される脳
太る脳は、
外からの刺激にすぐ反応します。
・疲れた → 食べたい
・イライラ → 甘いもの
・退屈 → 何かつまむ
・不安 → 炭水化物を求める
・夜 → 判断力が落ちて暴食しやすくなる
太る脳は、「今の気分」を最優先し、
“未来の自分”をほとんど考えません。
これは弱さではなく、
ストレスで前頭葉が働いていない状態 です。
前頭葉が弱っていると、
人はあらゆる判断を「短期的快楽」に傾けてしまう。
つまり——
太る脳とは、
「脳が疲れた状態」
なのです。
■ 痩せる脳:選び、整え、先を見通せる脳
一方で、痩せる脳は
反応ではなく“選択”ができます。
・空腹なのか、感情なのかを区別できる
・明日どうなっていたいかを基準に食べ物を選べる
・食べる前に一呼吸おける
・感情の揺れを理解できる
・体の声を聞く余裕がある
これは才能でも性格でもなく、
脳が整っている状態 でしかありません。
断食、朝活、ウォーキング、読書…。
これらの習慣はすべて、
痩せる脳=「選べる脳」を作る訓練でした。
痩せる脳の本質はただひとつ。
“今の快楽”より“未来の自分”を大切にできる脳。
このモードに切り替わるだけで、
食べる量も、選ぶものも、生活全体も静かに変わっていきます。
■ 痩せる脳は、習慣が作り、太る脳は、疲れが作る
太る脳
→ 疲れ・ストレス・睡眠不足・情報過多・血糖値の乱れ
痩せる脳
→ 朝の静けさ・空腹の余白・読書の整理力・歩くリズム
これは意志の問題ではありません。
脳のコンディションが違うだけ です。
だからこそ、
痩せる脳を手に入れる最短ルートは、
・食べすぎを一つ減らす
・スマホ時間を少し減らす
・10分だけ散歩する
・朝に静けさをつくる
・空腹の時間を少し伸ばす
といった“脳が整う行動”を積み重ねること。
すると不思議なことに、
痩せる行動を「選べる自分」に変わっていきます。
■ 結論:痩せるかどうかは「脳の状態」が決めている
痩せる脳とは、
未来の自分を大切にできる脳。
太る脳とは、
今の気分に振り回される脳。
脳が整えば、
努力しなくても、
自然と痩せる方向に進み、
自然と自分を大切にできるようになる。
20kg減で私が学んだ真実は、
ダイエットは“体”の問題ではなく、
「脳のモード切り替え」の問題だった
ということでした。

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