【第22話】痩せる脳 vs 太る脳

ダイエットがうまくいく人と、

うまくいかない人の違いは何でしょうか?

意志の強さでしょうか。

根性でしょうか。

気合でしょうか。

どれも違います。

本当に違いを作っていたのは——

「脳がどのモードで動いているか」

ただそれだけでした。

私は20kg減のプロセスの中で、

毎日の行動の裏に「痩せる脳」と「太る脳」があることに気づきました。

■ 太る脳:反応で動き、衝動に流される脳

太る脳は、

外からの刺激にすぐ反応します。

・疲れた → 食べたい

・イライラ → 甘いもの

・退屈 → 何かつまむ

・不安 → 炭水化物を求める

・夜 → 判断力が落ちて暴食しやすくなる

太る脳は、「今の気分」を最優先し、

“未来の自分”をほとんど考えません。

これは弱さではなく、

ストレスで前頭葉が働いていない状態 です。

前頭葉が弱っていると、

人はあらゆる判断を「短期的快楽」に傾けてしまう。

つまり——

太る脳とは、

「脳が疲れた状態」

なのです。

■ 痩せる脳:選び、整え、先を見通せる脳

一方で、痩せる脳は

反応ではなく“選択”ができます。

・空腹なのか、感情なのかを区別できる

・明日どうなっていたいかを基準に食べ物を選べる

・食べる前に一呼吸おける

・感情の揺れを理解できる

・体の声を聞く余裕がある

これは才能でも性格でもなく、

脳が整っている状態 でしかありません。

断食、朝活、ウォーキング、読書…。

これらの習慣はすべて、

痩せる脳=「選べる脳」を作る訓練でした。

痩せる脳の本質はただひとつ。

“今の快楽”より“未来の自分”を大切にできる脳。

このモードに切り替わるだけで、

食べる量も、選ぶものも、生活全体も静かに変わっていきます。

■ 痩せる脳は、習慣が作り、太る脳は、疲れが作る

太る脳

→ 疲れ・ストレス・睡眠不足・情報過多・血糖値の乱れ

痩せる脳

→ 朝の静けさ・空腹の余白・読書の整理力・歩くリズム

これは意志の問題ではありません。

脳のコンディションが違うだけ です。

だからこそ、

痩せる脳を手に入れる最短ルートは、

・食べすぎを一つ減らす

・スマホ時間を少し減らす

・10分だけ散歩する

・朝に静けさをつくる

・空腹の時間を少し伸ばす

といった“脳が整う行動”を積み重ねること。

すると不思議なことに、

痩せる行動を「選べる自分」に変わっていきます。

■ 結論:痩せるかどうかは「脳の状態」が決めている

痩せる脳とは、

未来の自分を大切にできる脳。

太る脳とは、

今の気分に振り回される脳。

脳が整えば、

努力しなくても、

自然と痩せる方向に進み、

自然と自分を大切にできるようになる。

20kg減で私が学んだ真実は、

ダイエットは“体”の問題ではなく、

「脳のモード切り替え」の問題だった

ということでした。

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