【第15話】衝動が減り、心が静かになる

20kg減を達成したあと、

私が最も深く感じた変化のひとつは、

「衝動が減った」ということでした。

以前の私は、

ちょっとしたストレスや不安があると、

すぐに食べ物や甘い飲み物に手が伸びていました。

衝動のまま食べ、

その数分後に後悔する——

そんなことを何度も繰り返していました。

しかし、断食と朝活、読書による思考の整理、

そして運動によって体と脳が整っていくと、

この“衝動”が静かに姿を消していきました。

■ 衝動は「体の乱れ」から生まれる

衝動の正体は意志の弱さではなく、

血糖値の揺れやホルモンバランスの乱れなど、

体のノイズ から生まれるものでした。

・睡眠不足

・食べすぎ

・糖の取りすぎ

・ストレス過多

これらが積み重なると、

脳は「今すぐ何かで埋めたい」と指令を出します。

体が整っていないほど、

衝動は強くなる。

逆に言えば——

体を整えれば、衝動は自然と弱くなる。

この当たり前の真実に気づいたのは、

大きな転機でした。

■ 「今すぐ欲しい」が消えると、心に余白が生まれる

16時間断食を続け、

運動でストレスが流れ、

朝の静けさに心が整えられていくと、

“今すぐ欲しい”という感覚が減っていきました。

・今すぐ食べたい

・今すぐ甘いものを取りたい

・今すぐ気晴らししたい

こうした「即時の欲求」が弱まり、

代わりに心の中に

静かな余白 が生まれました。

この余白こそ、

衝動に振り回されない心の土台でした。

■ 心が静まると、選択が穏やかになる

衝動が減ると、

食べ物も、行動も、人間関係も、

“選ぶ”ことが穏やかになります。

・食べ物を必要以上に求めない

・落ち着いて考えられる

・イライラが減る

・反射的に行動しない

・人に優しくなれる

これは特別な修行をしたわけではなく、

体が整ったことで

心の反応が穏やかになっただけでした。

■ 静かな心は、人生の基盤になる

心が静かであることは、

贅沢でも特殊能力でもありません。

「整った体がくれる自然な状態」 でした。

私は痩せたことで、

自分の内側に流れるこの静けさに出会いました。

それは数字以上の価値を持つ、

人生そのものを支える基盤でした。

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