足すのではなく引く

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「走り始めるにはまずシューズを買わないと」

「筋トレを始めるには、ジムに通わないとなー」

このような発言、よく耳にすると思います。私自身もこのような発言、思考をする人でした。

しかし今は違います。
いかに習慣にするかは、いかに取り組みやすいか、モノや環境に依存しないかが肝だからです。

そして、私たちの持っている多くの「常識」が、何かを加えないと物事は始められないという意識を抱きやすくさせてしまっています。例えば、冒頭で上げた二つの点だけで考えても、本当に道具や場所が無いとできないか、冷静に考えてみましょう。

たしかに、シューズがあったほうがランニングしやすいかもしれません。でも、ただ素人がタイムなど気にせずに走る限りにおいては、汚れても良い靴ならばなんでもOKです。
そしてより突っ込んだ話をするならば、名著「Born to Run」によれば、人間は裸足で走るように設計されているらしく、シューズはむしろ履かない方が脚や関節に良い影響を与えるとさえ考えられています。
実際今、より裸足に近いシューズの方が良いという考えは一般的に浸透し始めていて、ベアフットシューズという裸足感覚を味わえるシューズメーカーが勢いを出してきている今日この頃のようです。
私もこの考えに賛同し、サグアロというメーカーのベアフットシューズで最近はジョギングしています。おかげで4か月間悩まされてきた膝関節の痛みや腰の痛みが今やなくなっているんです。

筋トレするにはジムに行かないといけないのか?これも確かに行けた方が器具も充実していて、頑張っているニキたちもいますからモチベーションは保ちやすいかもしれません。でも、ジムに行くまでの時間、行くための準備、そして月々かかる費用のことを考えると、行かなくなってしまう傾向が強いのではないでしょうか?私は過去に2度トライし、2度とも見事に通わなくなりました。
で、結局ベストなのは「自重トレーニング」だということに、2021年の習慣改善の際に気づくことができたのです。きっかけはやはり読書ですが、筋トレの動機づけを与えてくれたのは「筋トレこそ最強のソリューション」であり、自重トレーニングでそれを実現しようと決意できたのは「プリズナートレーニング」のおかげです。
結局、自重は自分の体さえあればできるので、いつでもどこでもできるんです。パジャマでさえできるし、全裸でお風呂場でやることさえ可能。習慣は継続が命という観点でいえば、比較するものが無いくらいの最強手段です。実際プリズン(刑務所)の中は、筋トレマシンなどありません。あったとしても、同著で書かれているように、それは一部の内部権力者が使用権を牛耳っています。そうした器具に頼らずとも、床と壁そして可能ならば体の重さを支えるだけの吊り棒があればほとんどのことが成し遂げられる自重トレーニングならば、そんな器具に頼った輩を打倒するだけのナチュラルな筋肉を思う存分鍛え上げることができるのです。

この2つの例から明白なように「何かが無いとできない」という思考パターンは、商業主義社会によって叩き込まれてしまった悲しい先入観なのではないかと思っています。物が無いと幸せになれない。より多く充実した装備を得られてこそ、安心や満足が得られる~でも、持ってみると分かりますが、持ち物で得ようとする安心や満足は際限がないですよね。よりもっと良い物、新しい物へと置き換えていかないと満足できない仕組みになっています。

2つの点はどちらも運動習慣に関してですが、ほかの分野でもこのモノを持たなくても大丈夫、むしろ持たない方がいいという思考は様々適用できると感じます。

総じて括るならば、これらを「引き算思考」と言えるのかなーと思ってます。何かをなくした方が上手くいくというケース、考えると結構あるんですよね。

今回はダイエットの側面で考えてみますか。

ダイエットとは?ー1日の消費カロリー内に、摂取カロリーを収められれば成し遂げられる、というシンプルな原理です。この原理に立脚して考えれば明白なことですが、早く言えば「食べ過ぎ」を無くせば痩せるんですよね。

あとは、必要カロリー内で、いかに体に必要な栄養を摂り入れることができるかだけですもんね、論点は。この献立、メニューを考えることがそもそもめんどいですよね笑

で、引き算思考。だったら、食べる頻度減らしちゃえば良いじゃない。3食当たり前のように食べていたものを、まずは2食にしてみたらどう?

そもそもその前に、ご飯以外でカロリー摂っちゃってない?間食してるよね?甘いもの飲んでるよね?それを無くすか他のものに置き換えてみたらどう?理想は無くす方向で。

で、食べる頻度が減る分、食べる機会の食事内容に気を遣えるし、それだけじゃなく、そのご飯では「我慢」しなくて大丈夫!好きなものを、ある程度ガッツリ食べれるんですよね。この原理の元に1日1食にしたら?!考える機会はさらに減るとともに、1日に一回しか食べられない食事には、並々ならない思いを注いで食べますし、食べるもの選びますよね?結果、ジャンクなもの食べなくなるんですよ。

私は今でもたまに1日1食(厳密には昼はナッツだけ啄むけど笑)の日を設けますけど、食事をとらなくて良いことが、結構な時間的精神的な自由を与えてくれることを体感してます。消化に体のエネルギーが奪われてないので、集中力も持続します。食べ物を買いに行ったり、食べる場所に移動する時間がなくなり、その時間を他の目的のために使えるようになります。

結果、高い集中力で仕事を終え、ほぼ定時に帰ることができるリズムを作り出せているんです。

これ、節約面にも寄与してるんですよね。朝と昼にかかる食費が単純に浮く。そうすると、500〜1,000円くらい日によって節約になりますよね。これを1ヶ月繰り返せば、15,000〜30,000円も浮く。年間繰り返せば、国内旅行に2回くらいいける費用が捻出されちゃうんですよね。

で、実は食事の面での引き算思考って、ダイエット以上に「異物を体に入れないため」というコンセプトの方が守り抜けやすいです。体重に関係なく大事なことだから、一生継続できるし。

私たちの口にする食べ物の大半は、どうしても人工的なものが混じりますよね。加工食品はその最たるもの。なるべくそうしたものを食べないようにしたいものの、スーパーなどで買う野菜なども含め、完全に自然なものを口にするのは相当困難な世の中ですよね。

だから、極力自然に近いものを食べる。そして、食べる頻度をコントロールして、異物をなるべく体に入れないようにする。そうすると、体内で炎症が起きる頻度をぐっと減らせ、健康が維持しやすくなる。もうね、如実なのが腸内環境改善と、その副産物としての肌ツルツルすべすべが手に入ります。私、自分でもたまにすべすべし続けるくらい、肌気持ちいいんですよね笑 それもおそらくこの食事回数を減らしていることが寄与しているとにらんでいます。

どうでしょう。食の面の引き算思考だけでも、これだけメリットがある。取り組まない手はないですよね?

とにかく物と情報に溢れている社会で生活している私たち。本当に必要な物はごく僅かなので、そのわずかな貴重なものを見極め、それを適切に取り入れるようにしていきたいですね。

ではまた明日!

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