朝活を続ける中で、私は一つのシンプルな真理に気づきました。
人生は、足し算よりも引き算の方がうまくいく。
それまで私は、
「もっと頑張る」「もっと増やす」「もっと努力する」
そんな“足し算の思考”で生きていました。
しかし、心が疲れているときに何かを増やそうとすると、
その分だけ負担も増え、続かなくなる。
頑張れば頑張るほど苦しくなる。
そんな経験を繰り返すうちに、
私はある行動を試すようになりました。
“やめられるものを、少しだけやめてみる” という選択。
すると、驚くほど心が軽くなり、
結果的に良い行動が自然と増えていったのです。
■ テレビを減らすと、心に余白が生まれた
当時の私は、
帰宅するとなんとなくテレビをつける生活をしていました。
特に見たい番組があるわけでもなく、
ただ“音”がほしかっただけなのだと思います。
しかし、朝活を始めてから気づきました。
テレビは“情報”の形をした“ノイズ”になることがある、と。
ニュースの刺激的な言葉、
バラエティの派手な音、
CMの無数のメッセージ……
知らず知らずのうちに、心の余裕を奪っていたのです。
思い切ってテレビを減らしてみると、
夕方から夜にかけての時間が静まり、
心に澄んだスペースが生まれました。
その静けさが、
本を読むきっかけになり、
思考が整い始める流れを作ってくれました。
■ 食べすぎを減らすと、体が正直になっていった
以前の私は、
お腹が空いていなくても食べてしまうことが多くありました。
・なんとなく
・習慣で
・気持ちを紛らわせるため
・ストレス反応として
しかし、朝活を通して心が整い始めると、
“本当に必要な分”しか欲しくなくなっていきました。
無理に制限したわけではありません。
心が落ち着くと、体は正直になる。
食べすぎを減らすことは、
我慢ではなく“自分にやさしい選択”だったのです。
■ 情報のノイズを減らすと、自分の声が聞こえてきた
スマホ、SNS、ニュース……
現代は放っておくと情報が勝手に押し寄せてきます。
江戸時代の1年分、平安時代の一生分の情報を、
私たちは1日でキャッチしているようです。
しかし、余計な情報を減らすと、
不思議なほど心が静かになっていきました。
「これをやりたい」
「これはやらなくていい」
そんな自分自身の声が、
雑音にかき消されずに届くようになったのです。
■ “減らす”ことで心の容量が増え、行動が変わる
ここで大切なのは、
「やめた分だけ頑張れた」という話ではありません。
やめることで心の容量が増え、
自然と良い選択ができるようになったのです。
・テレビを減らしたから本を読む余裕ができた
・食べすぎを減らしたから体の感覚が鋭くなった
・情報を減らしたから自分の声が聞こえた
これらはすべて、
“減らす”という引き算が生み出した結果でした。
人生を整える鍵は、
何かを無理に増やすことではなく、
負担を少し減らし、心の余白を取り戻すことだった。
これは後の20kg減の土台となった
非常に大きな発見でした。


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