朝活と読書を続ける中で、
私は「16時間断食」という言葉に出会いました。
朝食を抜き、前日の夕食から次の昼まで食べないという
シンプルな方法です。
最初は「本当に大丈夫なのか?」という不安がありました。
空腹に耐えられるのか、
仕事に支障はないのか、
むしろ太るのではないか……。
しかし、実際にやってみると、
まったく予想していなかった変化が起きました。
それは、
体が驚くほど“正直に”反応してくれたことです。
■ 空腹は“敵”ではなく、体が整い始めるサインだった
16時間断食を始めてみると、
朝の空腹が思ったより苦しくありませんでした。
「食べなきゃいけない」という思い込みが外れると、
空腹はただの“状態”でしかないのだと気づきました。
そして、空腹の時間には
不思議なほど頭が冴える瞬間が訪れました。
散歩しながら、
「なんだか今日は集中できるな」
「心が静かで軽い」
そんな感覚が続いたのです。
本では「空腹は集中力を高める」と書かれていましたが、
文字情報で読むのと、
自分の体で体験するのとでは、納得度がまるで違いました。
空腹は体が整っている証だった。
これが、私にとって最初の大きな発見でした。
■ 空腹の時間が、情緒を安定させていった
以前の私は、
ストレスや不安を感じるとすぐに食べ物に手が伸びていました。
しかし、16時間断食を続けるうちに、
「何かを食べなくても平気だ」という感覚が生まれました。
これは単なる我慢ではありません。
体がストレスで揺れにくくなったということです。
空腹の時間を過ごすうちに、
体はエネルギーを効率的に使うようになり、
血糖値の波も穏やかになっていく。
その結果として、
感情の揺れ幅が小さくなったのです。
心の安定は、体の安定と深くつながっている。
その事実を、私は断食を通して初めて理解しました。
■ 「整えると、体は味方になる」という実感
これまで私は、
体と戦おうとしていました。
「食べたい気持ちに打ち勝たなきゃ」
「運動を増やして無理に痩せなきゃ」
「誘惑に負けない強さを持たなきゃ」
そんなふうに、
常に体を“敵”のように扱っていたのです。
しかし、16時間断食を続けるうちに、
その関係が完全に変わりました。
空腹の時に頭が冴える。
情緒が安定する。
午後に重たさを感じない。
夜に余計な食欲が湧かない。
体は、本来こちらの味方だった。
ただ、整っていない状態では本音を聞かせてくれなかっただけ。
この気づきは、
ダイエットへの姿勢を根本から変えるものでした。
■ 正しい方法を試すと、体は“静かな答え”を返してくれる
16時間断食を通じて感じたのは、
体はとても正直で、
正しい行動には必ず明確な反応を返してくれるということです。
強引なダイエットではなく、
体の仕組みに沿った方法で整えていくと、
体は驚くほど協力的になります。
・集中力が増す
・気分が安定する
・必要以上に食べたくならない
・疲れにくい
・睡眠の質が上がる
これらはすべて、
体に無理をさせず、“整える”ことで得られた変化でした。
■ 体が整うと、心も整い、行動も変わっていく
空腹の時間を通して、
私は体と仲直りすることができました。
自分の体に耳を澄ませると、
必要なものと不要なものがよくわかるようになっていく。
これが、後の20kg減の大きな基盤となりました。
体を整えると、体は味方になる。
味方になった体は、心も行動も自然に変えていく。
これが、16時間断食が教えてくれた
“静かで力強い真実”でした。


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