【第10話】完璧ではなく“7割主義”でうまくいく理由

ダイエット

ダイエットや生活改善を始める時、

多くの人が最初に抱くのは

「完璧にやらなければならない」という思い込みです。

私自身もそうでした。

・毎日運動しなきゃ

・間食をゼロにしなきゃ

・外食を全部断たなきゃ

・常に健康的な食事を選ばなきゃ

そんな“完璧な計画”を立てては失敗し、

失敗のたびに自分を責めていました。

しかし、朝活と断食を続ける中で気づきました。

完璧を目指すほど、人は続かなくなる。

続かなくなるほど、人は自信を失う。

つまり、完璧主義は努力を支えるどころか、

努力を壊す方向に働いていたのです。

では、何が正解だったのか。

それが、

“7割主義” でした。

■ 「できなかった3割」に目を向けると、人は挫折する

完璧主義の人ほど、

自分が「できなかった部分」ばかり見つめます

・今日はお菓子を食べてしまった

・夜更かししてしまった

・運動できなかった

・炭水化物を取りすぎた

そのたびに

「自分は続けられない人間だ」と落ち込み、

行動する気力が奪われていく。

これは意思の弱さではなく、

人間の心の自然な反応 です。

失敗への意識が強ければ強いほど、

行動そのものが重荷になってしまうのです。

■ 「できた7割」を見つめると、習慣は自然と続く

一方、7割主義はこう考えます。

・今日は外食だった。でも食べすぎなかった

・お菓子を食べたけど、量は少なかった

・運動できなかったけど、散歩はした

・夜更かししたけど、翌朝は気持ちよく起きれた

完璧にできたかどうかではなく、

“昨日の自分より少しだけ整ったか?”

という視点 で判断します。

この小さな積み重ねが

「続けられる自分」という感覚を育てていきます。

そして、習慣に必要なのは、

強い意志でも厳しいルールでもなく——

“続けられるという自己イメージ” です。

このイメージが育つほど、

行動は自然と軽くなり、

いつの間にか人生の土台になっていきます。

■ 習慣づくりは「仕組み」であって「根性」ではない

7割主義が機能する最大の理由は、

努力を“根性”ではなく“仕組み”に変えるところです。

完璧主義

毎日100%の力が必要。崩れたらゼロに落ちる。

7割主義

70%で合格。残り30%は“余白”として許される。

この余白があることで、

心が疲れない。

行動が嫌いにならない。

衝動に負けても立て直せる。

だから続く。

続くから、変化が起こる。

これが、生活改善にもダイエットにも

共通して働く“習慣の物理法則”でした。

■ 完璧を目指すのをやめると、人生が動き始める

大切なのは、

努力の量よりも、

努力を“続けられる形”にすること。

7割主義はそのための

優しくて現実的な方法 でした。

完璧じゃなくていい。

むしろ完璧を目指さない方がうまくいく。

あなたが今日、

少しだけ整える行動を選べたなら——

それだけで十分すぎるほど価値があるのです。

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