ダイエットや生活改善を始める時、
多くの人が最初に抱くのは
「完璧にやらなければならない」という思い込みです。
私自身もそうでした。
・毎日運動しなきゃ
・間食をゼロにしなきゃ
・外食を全部断たなきゃ
・常に健康的な食事を選ばなきゃ
そんな“完璧な計画”を立てては失敗し、
失敗のたびに自分を責めていました。
しかし、朝活と断食を続ける中で気づきました。
完璧を目指すほど、人は続かなくなる。
続かなくなるほど、人は自信を失う。
つまり、完璧主義は努力を支えるどころか、
努力を壊す方向に働いていたのです。
では、何が正解だったのか。
それが、
“7割主義” でした。
■ 「できなかった3割」に目を向けると、人は挫折する
完璧主義の人ほど、
自分が「できなかった部分」ばかり見つめます。
・今日はお菓子を食べてしまった
・夜更かししてしまった
・運動できなかった
・炭水化物を取りすぎた
そのたびに
「自分は続けられない人間だ」と落ち込み、
行動する気力が奪われていく。
これは意思の弱さではなく、
人間の心の自然な反応 です。
失敗への意識が強ければ強いほど、
行動そのものが重荷になってしまうのです。
■ 「できた7割」を見つめると、習慣は自然と続く
一方、7割主義はこう考えます。
・今日は外食だった。でも食べすぎなかった
・お菓子を食べたけど、量は少なかった
・運動できなかったけど、散歩はした
・夜更かししたけど、翌朝は気持ちよく起きれた
完璧にできたかどうかではなく、
“昨日の自分より少しだけ整ったか?”
という視点 で判断します。
この小さな積み重ねが
「続けられる自分」という感覚を育てていきます。
そして、習慣に必要なのは、
強い意志でも厳しいルールでもなく——
“続けられるという自己イメージ” です。
このイメージが育つほど、
行動は自然と軽くなり、
いつの間にか人生の土台になっていきます。
■ 習慣づくりは「仕組み」であって「根性」ではない
7割主義が機能する最大の理由は、
努力を“根性”ではなく“仕組み”に変えるところです。
完璧主義
→ 毎日100%の力が必要。崩れたらゼロに落ちる。
7割主義
→ 70%で合格。残り30%は“余白”として許される。
この余白があることで、
心が疲れない。
行動が嫌いにならない。
衝動に負けても立て直せる。
だから続く。
続くから、変化が起こる。
これが、生活改善にもダイエットにも
共通して働く“習慣の物理法則”でした。
■ 完璧を目指すのをやめると、人生が動き始める
大切なのは、
努力の量よりも、
努力を“続けられる形”にすること。
7割主義はそのための
優しくて現実的な方法 でした。
完璧じゃなくていい。
むしろ完璧を目指さない方がうまくいく。
あなたが今日、
少しだけ整える行動を選べたなら——
それだけで十分すぎるほど価値があるのです。


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