多くの人がダイエットでつまずく理由は、
「お腹がすいたから食べている」と思い込んでいることにあります。
しかし実際のところ、
現代人の食欲の8割は“ストレス反応”によって起きている
と言われています。
・イライラした
・不安になった
・退屈だった
・疲れた
・寂しさを感じた
・気まずい気持ちをごまかしたい
これらはすべて、脳に
「何かを食べて気分を変えろ」
という信号を送らせる要因です。
つまり、
“食欲”ではなく“気分欲”です。
この章では、
わたしたちが 「自分は何のストレスで食べやすいのか」
を可視化するためのワークを紹介します。
■ 【STEP1】「食べたくなった瞬間」を1行メモする
食べてもいい。
食べない選択でもいい。
大事なのは、食べる前後の自分の状態を書き残すこと。
書く内容は3つだけでOKです。
- いつ(時間)
- 何を感じていた(感情)
- 何が食べたかった(種類)
例:
- 15:00/イライラ/甘いもの
- 22:30/疲労感/炭水化物
- 朝起きてすぐ/不安感/とにかく何か食べたい
文章で書く必要はありません。
“感情の単語” だけで十分です。
■ 【STEP2】3日分を並べて見る
たった3日分で、
驚くほど“自分のパターン”が浮き彫りになります。
・疲れると甘いものが欲しくなる
・退屈だと塩気が欲しくなる
・夜になると判断力が落ちる
・仕事のストレスで炭水化物に走る
人は「自分を知らずに」戦っています。
可視化すると、
戦う相手は食べ物ではなく、
自分の感情だった
ことがわかります。
■ 【STEP3】“感情ごとの代替行動”をつくる
ここがもっとも重要なポイントです。
食べたい衝動は「止める」よりも、
**「別の行動に置き換える」**方が圧倒的にラク。
例:
・イライラ → 深呼吸3回 or 散歩1分
・不安 → 温かい飲み物
・退屈 → 5分だけ読書
・疲れ → 目を閉じて30秒休む
・寂しさ → 誰かに一言メッセージを送る
脳は「気分転換が完了」すれば、
食欲を引っ込める仕組みになっています。
つまり、
“食べる以外の気分転換”を1つ持つだけで、
食欲は驚くほど静まる。
■ ストレスと食欲を結びつけていた“配線”を外す
このワークの本当の目的は、
ストレス → 食べる
という脳内の誤配線を“外す”ことです。
3日間の可視化は、
食欲を「敵」から「情報」に変えてくれます。
食べたい=悪
ではなく、
食べたい=今、心がSOSを出しているサイン
と理解できるようになる。
すると、
食べすぎへの罪悪感が消え、
自分の感情に優しくなり、
結果として食べる量が自然に整っていきます。

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