【第21話】ストレスと食欲の関係を可視化するワーク

多くの人がダイエットでつまずく理由は、

「お腹がすいたから食べている」と思い込んでいることにあります。

しかし実際のところ、

現代人の食欲の8割は“ストレス反応”によって起きている

と言われています。

・イライラした

・不安になった

・退屈だった

・疲れた

・寂しさを感じた

・気まずい気持ちをごまかしたい

これらはすべて、脳に

「何かを食べて気分を変えろ」

という信号を送らせる要因です。

つまり、

“食欲”ではなく“気分欲”です。

この章では、

わたしたちが 「自分は何のストレスで食べやすいのか」

を可視化するためのワークを紹介します。

■ 【STEP1】「食べたくなった瞬間」を1行メモする

食べてもいい。

食べない選択でもいい。

大事なのは、食べる前後の自分の状態を書き残すこと。

書く内容は3つだけでOKです。

  1. いつ(時間)
  2. 何を感じていた(感情)
  3. 何が食べたかった(種類)

例:

  • 15:00/イライラ/甘いもの
  • 22:30/疲労感/炭水化物
  • 朝起きてすぐ/不安感/とにかく何か食べたい

文章で書く必要はありません。

“感情の単語” だけで十分です。

■ 【STEP2】3日分を並べて見る

たった3日分で、

驚くほど“自分のパターン”が浮き彫りになります。

・疲れると甘いものが欲しくなる

・退屈だと塩気が欲しくなる

・夜になると判断力が落ちる

・仕事のストレスで炭水化物に走る

人は「自分を知らずに」戦っています。

可視化すると、

戦う相手は食べ物ではなく、

自分の感情だった

ことがわかります。

■ 【STEP3】“感情ごとの代替行動”をつくる

ここがもっとも重要なポイントです。

食べたい衝動は「止める」よりも、

**「別の行動に置き換える」**方が圧倒的にラク。

例:

・イライラ → 深呼吸3回 or 散歩1分

・不安 → 温かい飲み物

・退屈 → 5分だけ読書

・疲れ → 目を閉じて30秒休む

・寂しさ → 誰かに一言メッセージを送る

脳は「気分転換が完了」すれば、

食欲を引っ込める仕組みになっています。

つまり、

“食べる以外の気分転換”を1つ持つだけで、

食欲は驚くほど静まる。

■ ストレスと食欲を結びつけていた“配線”を外す

このワークの本当の目的は、

ストレス → 食べる

という脳内の誤配線を“外す”ことです。

3日間の可視化は、

食欲を「敵」から「情報」に変えてくれます。

食べたい=悪

ではなく、

食べたい=今、心がSOSを出しているサイン

と理解できるようになる。

すると、

食べすぎへの罪悪感が消え、

自分の感情に優しくなり、

結果として食べる量が自然に整っていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました